since2008. 2017年からはtorimiki.comにUPしたBLOG, NEW RELEASE & BAND情報を時間差で時系列順にアーカイヴしています

2011年3月23日水曜日

本日吉祥寺でLIVEやります

時節柄ミュージシャンならともかくマンガ家なのにすみません。

今回は中川いさみさん達とやってるGERAではなく、その前に組んでいたOB'Sという3人組の6年ぶり再結成LIVE。

OB'Sはボサノバのようなブルースのようなカバーのようなオリジナルのような真面目なようなコミックソングのようなバンドです。もう今日であります。

3月23日(水)@吉祥寺MANDA-LA2
MJ学園 48 Presents!
出演(出演順)
OB'S=県多乃梨子(vo) とり・みき(g.vo) 斉藤勉(g.vo)+葛岡みち(key,perc)
GRAPPLE=永井ルイ(b.vo) ACKO(g.ds.vo) 長井ちえ(g.vo)マルセ(vln.vo)+葛岡みち(key)
たなか博美 with 加藤実(pf) +KAZU(cajon) 王子(uplight-bass)
18:30開場/19:00開演 ¥3000+drink / 学生 ¥1500+drink


お手空きの方はぜひ! 我々の出番は19時から。終わったら客席にいるのでブログやTwitter見てきた方はどうぞ気軽にお声かけを。

サイゾー/COMICリュウ/映画秘宝

色々と関わった雑誌が発売中なのでまとめて告知。いずれも締切や校了中に地震が来て時間的にもメンタル的にもタフな入校だった。

サイゾー4月号では、おおひなたごうさんとギャグマンガについて対談しています。写真も出てます。しかし「テルマエ・ロマエはギャグマンガではない!?」というタイトルは誤解を招きそう。本意は対談を読んでもらえばわかりますが『テルマエ・ロマエ』はいま最も楽しみな連載の一つで大好きなマンガです。

COMICリュウ5月号の『とりったー』は平成イタイ話(たくさん投稿いただいたのでまずはpart1)。世の中も楽しめる痛みばかりだとよかったのですが……


映画秘宝5月号では、二つ前の日記で予告していたように『ブレードランナーファイナルカット版』の新録吹替に密着して、日本語吹替の魅力や吹替音声が作られる手順について特集しています。伊達渉さんと磯部勉さんのインタビュー、実際はこの4倍くらいのお話をうかがっているのだが、誌面ではやはりダイジェスト版のような形になってしまうなあ。


しかし届いた誌面をチェックしてたら註釈(もう老眼でろくに読めません)に色々とミス発見。さっそくtwitterで @dd14_dd14さんからご指摘を受ける。『ロッキー』がテレ朝版(正しくはTBS版)になってたり『逃亡者』のデビッド・ジャンセンが滝田裕介(正しくは睦五郎。滝田裕介はベン・ケーシー/ヴィンセント・エドワーズ)になってたり。他の方のコラムにもデータミスがある。また「デタラメ書いてる」と突き上げられるんだろうなあ。たとえdisられても訂正が流通するほうが世のため吹替界のためなので、ご批判は甘んじて受けますです。

2011年3月22日火曜日

東北関東大震災

から既に11日が経過。

被害の甚大さに、なにかわかったようなことやありふれたクリシェを書く気にはなれない。

くだらないマンガを描くのが僕の仕事なので、これからも覚悟を決めてくだらないマンガを描いていこうと思います。

11 days have already passed since the Mega-earthquake occurred.

I don't want to write the cliche worn out. What I should do is to draw the manga can be laughed. I have steeled myself to draw interesting manga in the future.

2011年3月6日日曜日

吹き替えを愛する者は、なにゆえ吹き替えを愛するのか!

という大仰なタイトルは先様でつけたものですので、あしからず。

ザ・シネマ『ブレードランナー』ファイナルカット版の新録吹替を放送するにあたり、吹替版の利点について寄稿しました。字幕ファンや初心者向けに、という依頼でしたので、吹替ファンにはおなじみのこと、かつ、僕自身も過去にあちこちで述べてきたことを、あらためて詳しく解説したような形になっています。ただ、こういうのは折を見てくりかえし言挙げしていくのが大事と思っています。

終盤がやや性急ですが、本当は二項の対比でなく、字幕版:オフィシャル(劇場やDVD用)吹替版:テレビ吹替版、の三項で語るべき話だったかもしれません。字幕派の人達が問題にしてきた「加工」の度合いは、オフィシャル版では「吹替」というその1点を除いては、ほとんど無くなっています。ME(音楽と効果音)もオリジナルのサウンドをそのまま使っていますし、もちろんノーカットだしCMもない。翻訳もできるだけ元のセリフに忠実です。


これは、この本文で問題にしてきた「選択肢」という観点から見れば、たいへん喜ばしいことです。純粋に「吹替」か「字幕」か、という部分だけで比較できますから。もちろん、声優の演技が元の俳優の演技と比べ、あからさまに劣っている場合は「同格」とはいえないわけで、ここは厳しく見ていかないといけないところですね。吹き替えてあればなんでもOKと思っているわけではありません。

あくまでこれは個人の好みの話ですが、そういうことも考え合わせると、まだまだ僕は「加工」の多いテレビ版が好きなんですけどね。キャスティングも演出法も、テレビ版のほうがしっくりくるものが多い。まあ、最近はテレビでもオフィシャル版をそのまま流すケースが増えてるけど。

さて、今回は収録現場にお邪魔して、主演のハリソン・フォードの声を担当した磯部勉さんと、演出の伊達渉さんにお話をうかがいました。この模様は次の「映画秘宝」に載るのでお楽しみに。

2011年3月1日火曜日

野沢那智さんお別れ会

3月になってしまったが、先月の出来事の記録の続き。

2月14日は有楽町の東京會舘で行われた「野沢那智さんお別れ会」に「映画秘宝」松崎編集長とともに出席。涙雨ならぬ雪が降りしきる中、東北新社最高顧問・植村伴次郎さんや若山弦蔵さん始め重鎮のお歴々から養成所の生徒さんまで、実に多くの方が参列。故人の業績の大きさを再認識する。祭壇は野沢さんがお好きだったというピンクの薔薇で埋めつくされており、献花も薔薇。

司会は羽佐間道夫さんと高島雅羅さん(雅羅さんは劇団薔薇座のご出身)。亡くなられてから少し時間が経っての会ということもあり、羽佐間さんのMCはあえてギャグを交えて軽妙。それでも『ナポレオン・ソロ』でコンビを組んだ矢島正明さん、ナッチャコパックのパートナー・白石冬美さん、そして薔薇座の門下生・玄田哲章さんの弔辞では、会場はしんみりとした雰囲気に。献盃の発声は大平透さん。以降は故人を偲びつつもにぎやかな業界パーティとなる。

山寺宏一さんと少しお話、パーティの規模と参列者の顔ぶれや人数に「もう格が全然違います。この先どうやったって那智さんには追いつけない」とおっしゃっていたが、いやいや次代を負って立つことを期待しています。他にも過去にインタビューさせていただいた方を中心にご挨拶。しかしあまりの人の多さにタイミングを逸した方も。どうもいまだにパーティ下手な自分である。帰路は雪が本格的になり何度か危険な目に遭いつつも、なんとか遭難せずに自宅に辿り着く。

ここで書くといった野沢さんの話は、すみません、もうしばらくお待ちください。なお、吹替え専門サイトふきカエル大作戦!! の野沢那智インタビュー(初出は日俳連外画動画部機関誌Voice36号/2008年)はここ