since2008. 2017年からはtorimiki.comにUPしたBLOG, NEW RELEASE & BAND情報を時間差で時系列順にアーカイヴしています

2018年3月29日木曜日

【WEB記事】変化を始めたマンガ家と編集者・出版社の関係

先日のとり・みき×ヤマザキマリ×佐渡島庸平によるトークイベントの記事です↓

写真は上記サイトより

2018年3月25日日曜日

西郷どん

本日は日曜日。NHK大河ドラマ『西郷どん』のフィクショナルな部分がときどきSNSなどでも賛否両論的に話題になっていますが、僕とヤマザキマリさんの合作『プリニウス』『リ・アルティジャーニ』も歴史上の人物を扱っている作品なので、史実と虚構のバランスというのはいつも考えている問題です。
僕はやはりマンガ家ですから、がんじがらめに史実に縛られるよりは、よく調べた上で敢えて脚本家や演出家独自の想像力でその人物や事件の「らしさ」を表現したり、文献には残ってないけれども可能性的にはあったかもしれないシーンを描くのには肯定的です。ドラマなんですからね。『翔ぶが如く』や『篤姫』との差異化も出さねばならず、加えていくら過去のことを描こうが、同じ題材を扱おうが、今作っている作品には当然、今の世の中の問題を踏まえた視点というのが入って然るべき。毎回「なるほどこう来たか」と面白がって見ています。小柳ルミ子さん演ずる由羅などポッパエアっぽい。
むしろメインのストーリーより、VFXでいくらも直せるだろうに、後ろに見えてる桜島が大隅半島とくっついちゃってるよ(くっついたのは大正の大噴火のとき)とか、そういう細かい所のほうが気になりますが、そこはオタクのサガですね(※)。あまりいうと自作にもたくさんツッコミが入りそうなのでこの辺で……(ちなみにミスはできるだけ単行本化のときに直してますが、演出効果を考えて、敢えてついている嘘もあります)。
ところで僕は自分のマンガにも西郷どんを何度か登場させています。
僕の育った人𠮷は西南戦争にも関わりの深い土地で、熊本に引っ越す前の実家の斜め向かいには、田原坂で敗れた西郷がひと月の間本営を置いた永国寺というお寺がありました。なので子供の頃から彼には関心があったのです。西郷は象皮病のため陰嚢が巨大に腫れており馬に乗れなかったのは歴史マニアにはよく知られているところですが、それを作中で描いたドラマや映画は過去あったのかな? 今回のドラマではぜひ描いてほしい。ぜひということもないが。
というわけで自分のマンガに登場する西郷どんは下のようになっています。
とり・みき『人達』より「敬天愛人」

2018年3月22日木曜日

GQ版 遠くへいきたい第4回

GQ版とり・みきの「遠くへいきたい」第4回がUPされました。

今回の『プリニウス』でエジプト遺跡内のアクションを描いたのですが、そのスピンアウト。

スクラップ学園


吾妻ひでおさん秋田書店時代後期の傑作『スクラップ学園』が復刊ドットコムでリイシュー再刊されました。リイシューというか、こちらのほうが「完全版」といってよい内容になっています。

先日、山本直樹さんとも話したのですが、いかに我々が多大なる影響を受けたか……というより、あらためて読んで二人とも「俺らいっぱいパクってるよねー」と。


描いてる当時は当人たちも気づいていないのですが、読み返すと、ああ、あのコマこのコマの影響が無意識に自作にも出てしまっていたのだなあ……ということが再確認できたのでした。

今回の復刻版はあの伝説の「ミャアちゃん官能写真集」も再録されております。みんな買いましょう。


2018年3月17日土曜日

プリニウス第48回

  

『プリニウス』第48回掲載の「新潮45」4月号は本日発売です。表紙には見事にタイミングを外した文字が躍っておりますが、作者二人はこの度の朝日スクープには快哉を叫んでおります。

今回プリ一行は怪しげなワニ神(実際に古代エジプトではSebekというワニ神が信仰されておりました)の遺跡でインディ・ジョーンズばりのドタバタを繰り広げ、ローマではネロが黄金宮の建設に夢中になっています。

怪物や巨大動物はだいたい僕が作画することが多いのですが、上の巨大ワニ担当はヤマザキさん。トライポフォビア(集合物恐怖症)の彼女はヒイヒイいながらウロコを描いてました。

2018年3月15日木曜日

ホーキング博士

スティーヴン・ホーキング博士が亡くなりました。

モンティ・パイソンの番組に本人役で出演するなど、ブラックジョークを解するお人柄を踏まえ、僕もかつてホーキング1号なるロボットキャラを登場させたことがありますが、この機会に追悼の意を込め、あらためてその旧悪をご紹介しておきます。

『とりのいち』所収「あなたにJack In」:初出アメージングコミックス89年6月号より

2018年3月11日日曜日

4/26 ヤマザキ春のマリまつり2018



今年で4回目を迎えるヤマザキ春のマリまつり。

日本記念日協会によって「よい風呂の日」と認定された4月26日に行う毎回チケット完売の人気イベントです。とりマリ&エゴサーチャーズのライブと美味しいフードで湯舟に浸かっているような心地良さをお楽しみ下さい。
※左画像は昨年のマリまつり


日時:2018年04月26日(木) 開場 18:00/開演19:00
会場:月見ル君想フ
料金:前売3,500円 当日4,000円 (いずれも2ドリンク代1200円別途)
出演:とりマリ&エゴサーチャーズ......ヤマザキマリ(vo) ,とり・みき(gt) ,葛岡みち(key) ,伊藤健太(ba) ,松井泉(per) &サンコンJr.(dr)


3月11日よりTIGETにて予約受付中➡こちらから

2018年3月8日木曜日

GQ版 遠くへいきたい第3回

GQ版『遠くへいきたい』第3回、本日更新です。

前回、冬季五輪開催中にもかかわらず夏のオリンピックネタだったので、今回は日本女子選手も活躍したスケートネタで。

九州なので子供の頃はまったくスケートをする機会がありませんでしたが、熊本市内まで行くとお城の裏側にYMCAのリンクがあって、上京までに3回ほどは滑りましたかね。

『プリニウス』の相方のヤマザキマリさん(千歳育ち)は、スケートがそれほど好きではなかったのにもかかわらず、滑ると早いので有名クラブの勧誘が来てたそうです。同じく友人のマンガ家・伊藤理佐さんは長野出身で、子供の頃から校庭に水をまいて作ったリンクで滑っていたそう。そのうちこの二人を対決させたい。