since2008. 2017年からはtorimiki.comにUPしたBLOG, NEW RELEASE & BAND情報を時間差で時系列順にアーカイヴしています

2018年4月27日金曜日

4/26 ヤマザキ春のマリまつり2018


今年で4回目を迎えたヤマザキ春のマリまつりですが、満員御礼にて無事終了致しました。

いつもはボサノバやMPB系の曲が多いのですけれども、今回は趣向を変えて、一部ではややロックというかシンガーソングライター寄りの曲を演奏。ヤマザキさんはピアノの弾き語りに挑戦、僕も、ふだんあまり使わないエレキギター(といってもセミアコですけどね)と格闘するはめに。
そして二部では一転して、ヤマザキさんが敬愛するカルメン・ミランダをイメージした衣装(衣装担当:桜田幸子さん)で登場。残りのメンバーはカンカン帽をかぶっていますが、これは別に先日亡くなった月亭可朝師匠を追悼したわけではありません。南国と踊れる曲を中心に構成したステージになりました。
撮影・飯田耕一郎氏
カルメン・ミランダは戦前のハリウッドでアメリカ人のイメージする「歪んだ」ブラジルを体現し一世を風靡した人気歌手・女優で、しかしそれがゆえにブラジル本国ではバッシングされたりもしました。現在では再評価され、彼女の曲をカバーする中南米系の歌手も現れています。また、その一種悪趣味な独特の衣装やパフォーマンスは、LGBTカルチャーにおいてはキャンプ概念を象徴するアイコンとして人気を博しています。最近ではアカデミー賞を受賞した『シェイプ・オブ・ウォーター』でも彼女の曲が使われていました。
ヤマザキさんは子供のころに見た『トムとジェリー』をきっかけに、ミランダに関心を持つようになったとのこと(TOM & JERRY "Baby Pass)


戦前から制作されていたこのシリーズ、そして日本では間に放映されていたテックス・アヴェリーの作品(→例えばこちら)には、アメリカ民謡や、そのときどきに流行っていたアメリカの大衆音楽がしばしば取り入れられ、とくにアメリカのショービズ界で戦前から50年代までブームだったラテン系の曲もたくさん引用されました。僕もヤマザキさんもギャグに大笑いしつつ、現在の音楽趣味やバンド活動に繋がる多くの印象的な曲を、知らず知らずのうちに時代をさかのぼって学んでいたわけです。

2018年4月26日木曜日

GQ版 遠くへいきたい第6回

そしてWEB上のGQ版 遠くへいきたい のほうも更新です。

フリースタイル版と併せると、結果的にテレビブロス連載時より頻繁にこの9コママンガを描いてる状態になっている(加えて、企画モノや「何描いてもOKです」という依頼には勝手にこのフォーマットで描いているので、よけいに)。

2018年4月25日水曜日

フリースタイル38

本日4/25はフリースタイル38の発売日です。

とり・みきはいつものように「Anywhere But Here(遠くへいきたい)」を2本描いています。GQ版とはだぶらない別個の描き下ろしです。

2018年4月20日金曜日

2018年4月18日水曜日

プリニウス第49回

『プリニウス』第49回掲載の「新潮45」5月号は本日4/18発売です。


今回は全編ローマ。フォロや建設中の黄金宮、そして恐ろしげな拷問具が並ぶ部屋が舞台となります。

これを描くのに古代から中世までの拷問具をあれこれ調べたんですけど、いやあ人は残虐ですな。なにしろ拷問ですから「できるだけ殺さずに苦しみを長引かせる」ことを目的に作られている。しかし結局はほとんど死んでしまうわけで、緩やかな死刑具としても用いられていた。磔刑もそうで、たいていはほったらかし。はりつけ後、槍で刺したりするのはむしろ慈悲があった。近世でギロチンが登場したのは「身分の区別なく苦しませず一瞬で絶命させる」という点で、それまでと比べればずいぶん人権や人道的には進歩であり画期的だった、という文献の解説に眼からウロコが落ちました。
そういえば我が母校(卒業してないけど)には拷問具を展示した博物館があったよな、と思い至り、ものすごく久方ぶりに駿河台まで行ってきました。結局今回の作画の参考になるような器具はなかったんですが、入場無料なので、お茶の水界隈を散策するときは寄ってみてもいい面白いスポットかもしれません明治大学博物館

追記:あっ下のコマに1箇所ベタ落ちがある……(単行本で直そう)


2018年4月14日土曜日

2018年4月13日金曜日

GQ版 遠くへいきたい第5回

GQ版 遠くへいきたい第5回がUPされました。

横断歩道の白い路面塗装は、いまは幅広の横のラインだけだと思いますが、昔は両サイドに縦のラインもありました。子供の頃の刷り込みというのは強烈で、マンガの作画でも気をつけないとこれ、僕らの世代はうっかり描いてしまうんですね。
同様にプリント写真の白枠も、現実の世の中では見なくなってからも、しばらくは描いちゃってました。僕の下手な作画ではそうしたほうが(同世代には)より写真ぽく見えるから、というのもありましたが、物心ついた頃から白枠のないプリントを見てきた読者には?であったでしょう。いまや白枠どころかプリント写真というもの自体が無くなりつつあるわけですが。

2018年4月4日水曜日

原田知世35周年ライヴBlu-ray/DVD本日発売

とり・みきがジャケットのイラストを担当した、原田知世さんのライヴBlu-ray/DVD『音楽と私〜35周年アニバーサリー・ツアーin東京2017』が本日4/4に発売になりました。→UNIVERSAL MUSIC 商品紹介ページ


トレイラーはこちら
https://www.youtube.com/watch?time_continue=1&v=NzIsXtk4ekI

既に手元にはサンプルが届いております。また、時を同じくしてNHKの朝ドラ『半分、青い。』もスタート。そればかりかホームドラマチャンネルではデビュードラマ『セーラー服と機関銃』『ねらわれた学園』の放映も同じ週から始まって、テレビ画面上ではまさに時をかける活躍ぶり。当方もHD残量を気にする日々となっています。

それにしても朝ドラの役名が萩尾さんとは……